「のれん」
ブログを御覧の皆様
ハウスプロテクトの大西です。
今回は少し気になった豆知識をお話ししたいとおもいます。
「のれん」のお話
のれんはお店の存在を知らせるだけでなく、
お客様を迎え入れる
おもてなしの心も表しています。
また、職住が一体となった京町家では、
店と奥の住居を仕切る役割を担い、重宝されてきました。
特に商家にとって、のれんを守るという言葉があるように、のれんは“店の顔”であり、信用の象徴でもあります。
のれんには目的に応じていくつかの
形があるのをご存知ですか?
店内の日よけや目隠しに好まれるのが、
「長のれん」で、呉服店や
宿でよく見られる形です。京都では、
奉公人が独立する際には、
主人から長のれんを与えられるという習わしがあり、
信用の象徴でもあります。
私達が一番よく目にする
「半のれん」は、のれんの間から
店内の様子を伺えるので、
飲食店でよく用いられてきました。
「水引のれん」は40cmほどの丈の
短い布を間口いっぱいに張った
もので、魔よけとして用いられていたそうです。
色にも決まりがあり、藍色は、
防虫効果があったことから呉服店や
飲食店で多く使われ、白は、
砂糖や紙の色に通じるところから、
菓子屋や紙屋が好んで使いました。
古くは薬に砂糖を使っていた為、
薬屋でも用いられました。
柿色は、江戸時代初期に花街、茶屋、
置屋にのみ許された色でした。
かつては業種によって厳密に色分
けされていたため、違う色を用いると
物知らずとして笑い者になっ
たという逸話も残ります。
のれん一つにしてもこのような歴史があって興味深いですね